漢検1級の勉強法
漢検1級の配当漢字は約6,000文字と膨大です。何から手を付けて良いか分からないという方も多いのかも知れません。
そこで、私が平成26年当時に漢検1級に合格したときの勉強法を簡単に紹介しようと思います。
※当時と出題傾向や範囲が異なる部分がありますので、参考程度にお願いします。
①問題集・過去問を解く
当たり前かも知れませんが、基本的には問題集や過去問を解く、ということが軸になります。
本番の試験形式で回答できなければ得点にならないので、まずは出題形式を知り、その形式で回答できるかを練習していくのが良いでしょう。
②四字熟語を覚える
漢検1級の出題範囲には四字熟語が含まれていますが、配点が30点と高めな上、出題形式が固定されているので、勉強の成果が得点に繋がりやすい分野です。
四字熟語は四字熟語でしか出題されません。つまり、四字熟語とその意味が分かっていれば得点になり、これは他の出題範囲と比べ勉強法が単純で良いということになります。
私も、過去問演習を一通り行った後は、1級配当漢字が含まれる四字熟語の勉強を進めました。
なお、四字熟語の学習には日本漢字能力検定協会が出版している「漢検四字熟語辞典」が一番便利でしょう。
出題される問題はほとんどこの辞典に収録されているので、これをベースに学習することをお勧めします。
③国字を覚える
近年までは「国字」の書き取りが2点×5問=10点で独立した項目として存在しており、他方で出題範囲がたったの151文字と、1級配当漢字の範囲を考えれば破格のコストパフォーマンスを誇っていました。
現在は書き取り問題に吸収され出題も2点×2問=4点に縮小しましたが、それでもみすみす失点を許すのは非常に勿体ない分野です。
とは言え、国字はその特性上、訓読みの問題が多く、他の勉強のついででは学習が難しい分野だと思います。「籡(しんし)」、「楾(はんぞう)」、「魞(えり)」など、日常でなじみの薄い単語も含まれていることから、国字の勉強はきちんと時間を作って取り組むべきでしょう。