漢検の配当漢字は約6,000字で、JIS第一・第二水準漢字が目安とされています。
ただ「目安」とあるとおり、実際にはJIS第一・第二水準漢字のすべてが範囲ではなく、配当外の漢字も多く含まれています。今回はJIS第一・第二水準に含まれない配当漢字をまとめてみました。
なお、「JIS第一・第二水準に含まれる配当外漢字」については以下の記事をご覧ください。

JIS第一・第二水準漢字のうち漢検配当外の漢字
漢検の配当漢字は約6,000字で、JIS第一・第二水準漢字が目安とされています。ただ「目安」とあるとおり、実際にはJIS第一・第二水準漢字のすべてが範囲ではなく、配当外の漢字も多く含まれています。今回は配当外の漢字をまとめてみました。漢検配...
JIS第一・第二水準漢字に含まれない配当漢字の一覧
「漢字辞典オンライン」によると、対象漢字は171字が抽出されます。このうち漢検漢字辞典に掲載のない3字を除いた、168字を対象としました。
JIS第三水準漢字が66字、JIS第四水準漢字は54字、それ以外は48字です(投稿主調査)。遺漏があれば適宜修正する予定です。なお、JIS水準は「漢字辞典オンライン」を参照にしています。
配当内の異字・旧字に当たる字は「第2水準までの異字体」に記載し、その異字体が標準字体であるとされている場合には(標準字体)と記載しています。
「用例など」は主に漢検漢字辞典での用例を参照しています。
| 項番 | 漢字 | JIS水準 | 第2水準までの異字体 | 音読み | 訓読み | 用例など |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 刱 | JIS水準外 | 剏 | ソウ/ショウ | はじ(める) | 見出し語なし。意味に「刱造(そうぞう?)」。 |
| 2 | 勖 | JIS第3水準 | 勗 | キョク/コク | つと(める)/はげ(ます) | 「勖厲(きょくれい)」とは精を出して務め励むこと。 |
| 3 | 姸 | JIS第3水準 | 妍 | ケン/ゲン | うつく(しい) | 「姸姸(けんけん)」「姸麗(けんれい)」など。いずれもあでやかでうつくしいこと。 |
| 4 | 姮 | JIS第4水準 | 嫦 | コウ | 見出し語なし。意味に月に住むといわれる美女という意味の「姮娥(こうが)」。 | |
| 5 | 屛 | JIS第3水準 | 屏 | ビョウ/ヘイ | おお(う)/かき/しりぞ(く)/しりぞ(ける)/ついたて | 「屛風(びょうぶ)」など。「屛息(へいそく)」とは息を殺して慎むこと。 |
| 6 | 屭 | JIS水準外 | 屓 | キ | ひいき | 見出し語なし。意味に「贔屭(ひいき)」。 |
| 7 | 幷 | JIS第3水準 | 并 | ヘイ | あわ(せる)/なら(ぶ) | 「幷呑(へいどん)」とは他の勢力を支配下に置くこと。 |
| 8 | 拋 | JIS水準外 | 抛 | ホウ | なげう(つ)/な(げる)/ほう(る) | 「拋擲(ほうてき)」「拋物線(ほうぶつせん)」など。「放」に書き換えられることが多い。 |
| 9 | 攢 | JIS第3水準 | 攅 | サン | あつ(まる)/あつ(める)/むら(がる) | 見出し熟語なし。意味に「攢衆(さんしゅう)」「攢立(さんりつ?)」。 |
| 10 | 鴥 | JIS水準外 | 鴪 | イツ | はや(い) | 見出し語なし。意味にハヤブサという意味の「鴥隼(いつじゅん)」。 |
| 11 | 鶪 | JIS水準外 | 鵙 | ケキ/ゲキ | もず | 音読みの用例なし。「鶪(もず)の速贄(はやにえ)」。 |
| 12 | 蜹 | JIS水準外 | 蚋 | ゼイ | ぶと/ぶゆ/ぶよ | 見出し熟語なし。意味に「蚊蜹(ぶんぜい)」。 |
| 13 | 槔 | JIS水準外 | 槹 | コウ | はねつるべ | 見出し語なし。意味に羽鶴瓶という意味の「桔槔(きっこう/けっこう)」。 |
| 14 | 櫱 | JIS第4水準 | 蘖 | ゲツ | ひこばえ | 見出し熟語なし。意味に「分櫱(ぶんげつ)」「萌櫱(ほうげつ)」。 |
| 15 | 腁 | JIS水準外 | 胼 | ヘン/ベン | あかぎれ/たこ | 見出し語は「腁胝(たこ)」。意味に「腁胝(へんち)」。 |
| 16 | 輀 | JIS第4水準 | 轜 | ジ | ひつぎぐるま | 「輀車(じしゃ)」とは高貴な人の葬儀で棺を乗せて運ぶ車。意味に「霊輀(れいじ)」。 |
| 17 | 騈 | JIS水準外 | 駢 | ヘン/ベン | なら(ぶ)/なら(べる) | 「騈分(べんぶん)」とは四六駢儷体のこと。意味に「騈肩(べんけん)」等。 |
| 18 | 筓 | JIS水準外 | 笄 | ケイ | こうがい/かんざし | 見出し熟語なし。意味に「玉筓(ぎょっけい)」「金筓(きんけい)」。 |
| 19 | 麤 | JIS第3水準 | 麁 | ソ | あら(い)/おお(きい)/ほぼ/くろごめ | 「麤枝大葉(そしたいよう)」とは自由に筆をふるって文章を書くこと。「麤笨(そほん)」とはあらくて大まかなこと。 |
| 20 | 籒 | JIS水準外 | 籀 | チュウ | よ(む) | 「籒書(ちゅうしょ)」とは漢字の書体の一つ。 |
| 21 | 髥 | JIS第4水準 | 髯 | ゼン | ひげ/ほおひげ | 「髥虜(ぜんりょ)」とは髭を生やしたえびす、西洋人を蔑んでいう語。意味に「鬚髥(しゅぜん)」「霜髥(そうぜん)」等。 |
| 22 | 繈 | JIS水準外 | 繦 | キョウ | むつき/せおいおび | 見出し語なし。意味にせおいおびという意味の「繦褓(きょうほう)」。 |
| 23 | 纘 | JIS第4水準 | 纉 | サン | あつ(める)/つ(ぐ) | 見出し語なし。意味に「纘継(さんけい?)」等。 |
| 24 | 衮 | JIS水準外 | 袞 | コン | 「衮冕(こんべん)」とは天子の礼服と礼服を着た時にかぶる冠。「衮竜(こんりょう)の袖に隠れる」とは、天子の権威の陰で勝手にふるまうこと。 | |
| 25 | 畬 | JIS第4水準 | 畭 | シャ/ヨ | あらた/やきはた | 見出し語なし。意味に「畬田(よでん/しゃでん)」。 |
| 26 | 篡 | JIS水準外 | 簒 | サン/セン | うば(う)/と(る) | 「篡奪(さんだつ)」とは君主を滅ぼして地位や権力を手に入れること。 |
| 27 | 孶 | JIS水準外 | 孳 | ジ/シ | う(む)/しげ(る)/つと(める) | 標準字は「孶」の4画草冠。「孶孶(しし)」とは物事に熱心に取り組むさま。 |
| 28 | 幫 | JIS第4水準 | 幇 | ホウ | たす(ける)/なかま | 「幫間(ほうかん)」とは太鼓持ちのこと。「幫助(ほうじょ)」とは力を添えて助ける、違法な行為の実行を助けること。 |
| 29 | 瑇 | JIS第3水準 | 玳 | タイ | 「瑇瑁(たいまい)」とはウミガメ科のカメ。「「瑇玻盞/「瑇皮盞(たいひさん)」とは昔中国江西省の吉州窯(きっしゅうよう)で作られていた茶碗。 | |
| 30 | 逬 | JIS水準外 | 迸 | ヘイ/ホウ | はし(る)/ほとばし(る) | 「逬出(へいしゅつ)」とはほとばしり出ること。「逬発(ほうはつ)」とは勢いよく発すること。 |
| 31 | 麇 | JIS水準外 | 麕(標準字体) | キン/クン | くじか/のろ/むら(がる) | 「麕至(くんし)」とは群がってやってくること。 |
| 32 | 劄 | JIS第4水準 | 箚(標準字体) | サツ/トウ | さ(す)/しる(す)/もうしぶみ | 「箚記(さっき/とうき)」とは随想録のこと。 |
| 33 | 沪 | JIS第3水準 | 濾(標準字体) | ロ/リョ | こ(す) | 「濾過(ろか)」とは液体や気体をこして固形の不純物を取り除くこと。 |
| 34 | 躃 | JIS水準外 | 躄(標準字体) | ヘキ | いざ(る) | 「躄魚(いざりうお)」とはイザリウオ科の海魚。 |
| 35 | 榆 | JIS水準外 | 楡(標準字体) | ユ | にれ | 見出し語なし。意味に「桑楡(そうゆ)」「枌楡(ふんゆ)」。 |
| 36 | 蜋 | JIS第3水準 | 螂(標準字体) | ロウ | 見出し語なし。意味にカマキリという意味の「螳螂/蟷螂(とうろう)」。 | |
| 37 | 晳 | JIS第3水準 | 晰(標準字体) | セキ | あき(らか) | 見出し語なし。意味に「明晰(めいせき)」。 |
| 38 | 晣 | JIS第4水準 | 晢(標準字体) | セツ/セイ | あき(らか)/かしこ(い) | 見出し語なし。意味に「晢晢(せつせつ」「昭晢(しょうせつ)」。 |
| 39 | 鴂 | JIS第4水準 | 鴃(標準字体) | ゲキ/ケツ | もず | 「鴃舌(げきぜつ)」とは意味の分からない外国の言葉のこと。 |
| 40 | 捓 | JIS水準外 | 揶(標準字体) | ヤ | からか(う) | 「揶揄(やゆ)」とはからかうこと。 |
| 41 | 卹 | JIS水準外 | 恤(標準字体) | シュツ/ジュツ | うれ(える)/あわ(れむ)/めぐ(む) | 「恤民(じゅつみん)」とは人民を憐れんで金品を施すこと。意味に「救恤(きゅうじゅつ)」「賑恤(しんじゅつ)」等。 |
| 42 | 悤 | JIS水準外 | 怱(標準字体) | ソウ | あわ(てる)/いそ(ぐ) | 「怱卒(そうそつ)」とはあわただしいこと。 |
| 43 | 埳 | JIS水準外 | 坎(標準字体) | カン | あな | 「坎軻(かんか)」とは車がつかえて行き悩むさま、または志を得ないで不遇なさま。 |
| 44 | 丫 | JIS第4水準 | ア | あげまき | 見出し語なし。 | |
| 45 | 鼯 | JIS第4水準 | ゴ | むささび | 意味に「鼯鼠(ごそ)」。見出し語は「鼯鼠(むささび/ももんが)」。 | |
| 46 | 鼴 | JIS水準外 | エン | もぐら/もぐらもち | 意味に「鼴鼠(えんそ)」。見出し語は「鼴鼠(もぐら)」。 | |
| 47 | 鼹 | JIS第3水準 | エン | もぐら/もぐらもち | 「鼴」の許容字体。 | |
| 48 | 龐 | JIS第3水準 | ホウ/ロウ | おお(きい)/みだ(れる) | 見出し語なし。意味に「龐錯(ほうさく?)」 | |
| 49 | 騭 | JIS第3水準 | 隲 | チョク/シツ | のぼ(る)/さだ(める) | 見出し語なし。意味に「品騭(ひんしつ)」。「隲」はJIS第2水準だが漢検漢字辞典には許容字体としての掲載なし。 |
| 50 | 驎 | JIS第3水準 | リン | 見出し語なし。まだら模様の馬の意味。 | ||
| 51 | 魞 | JIS第3水準 | えり | 国字。見出し語なし。「えり」とは漁具の一つ。 | ||
| 52 | 魳 | JIS第4水準 | シ | かます | 見出し熟語なし。「かます」とは魚の名。 | |
| 53 | 魸 | JIS水準外 | なまず | 国字。見出し語なし。「なまず」とは魚の名。 | ||
| 54 | 魬 | JIS第4水準 | ハン/バン | はまち | 見出し熟語なし。「はまち」とは魚の名。ブリの幼魚。 | |
| 55 | 鮇 | JIS水準外 | いわな | 国字(諸説あり)。見出し熟語なし。「いわな」とは魚の名。 | ||
| 56 | 鮱 | JIS第4水準 | おおぼら | 国字。見出し語なし。「おおぼら」とは魚の名。 | ||
| 57 | 鮲 | JIS第4水準 | こち/まて | 国字。見出し熟語なし。「こち」とは魚の名、「まて」とはマテガイの別称。 | ||
| 58 | 鯎 | JIS第3水準 | うぐい | 国字。見出し語なし。「うぐい」とは魚の名。 | ||
| 59 | 鯐 | JIS水準外 | すばしり | 国字。見出し語なし。「すばしり」はボラの幼魚。 | ||
| 60 | 鮸 | JIS第4水準 | ベン/メン | にべ | 「鮸膠(にべ)」とはニベ科の海魚の浮袋から作ったにかわ。「にべ」とは魚の名。 | |
| 61 | 鰙 | JIS第4水準 | はや/はえ/わかさぎ | 国字(諸説あり)。見出し熟語なし。「はや」「はえ」「わかさぎ」はいずれも魚の名。 | ||
| 62 | 鰚 | JIS第4水準 | はらか | 国字。見出し語なし。「はらか」とはニベかマスの別称。 | ||
| 63 | 鰘 | JIS第4水準 | むろあじ | 国字。見出し語なし。「むろあじ」とは魚の名。 | ||
| 64 | 鰧 | JIS第4水準 | トウ | おこぜ | 見出し熟語なし。「おこぜ」とは魚の名。 | |
| 65 | 鱛 | JIS第4水準 | えそ | 国字。見出し語なし。「えそ」とは魚の名。 | ||
| 66 | 鱏 | JIS第3水準 | ジン/シン | えい | 見出し熟語なし。「えい」とは魚の名。 | |
| 67 | 鱓 | JIS第3水準 | セン | うつぼ/ごまめ | 「鱓(ごまめ)の歯軋り」とは能力のないものが悔しがってもどうしようもないことのたとえ。 | |
| 68 | 鱟 | JIS第4水準 | ゴウ | かぶとがに | 「鱟魚/鱟(かぶとがに)」とは節足動物の総称。 | |
| 69 | 鱩 | JIS第4水準 | はたはた | 見出し語なし。「はたはた」とは魚の名。 | ||
| 70 | 鱲 | JIS第4水準 | リョウ | からすみ | 「鱲子(からすみ)」とはボラやサワラの卵巣を塩漬けにして圧搾・乾燥させた食品。 | |
| 71 | 鵇 | JIS第3水準 | とき | 国字。見出し語なし。「とき」とは鳥の名。 | ||
| 72 | 鵥 | JIS水準外 | かけす | 国字。見出し語なし。「かけす」とは鳥の名。 | ||
| 73 | 鶍 | JIS第4水準 | いすか | 「鶍(いすか)の嘴(はし)」とは物事が食い違って思い通りにならないことのたとえ。 | ||
| 74 | 鶎 | JIS水準外 | きくいただき | 国字。見出し語なし。「きくいただき」とは鳥の名。 | ||
| 75 | 鶄 | JIS第4水準 | セイ | 見出し語なし。意味に「鵁鶄(こうせい/ごいさぎ)」。 | ||
| 76 | 韞 | JIS第3水準 | ウン | つつ(む)/おさ(める)/かく(す) | 見出し語なし。意味に「韞価(うんか?)」「韞玉(うんぎょく?)」。 | |
| 77 | 頹 | JIS水準外 | 頽(標準字体) | タイ | くず(れる) | 「頽唐(たいとう)」とは崩れ落ちること等。「退」に書き換えられることが多い。 |
| 78 | 赬 | JIS第4水準 | テイ | あか | 見出し熟語なし。意味に「赬尾(ていび?)」。 | |
| 79 | 顬 | JIS第3水準 | ジュ | 見出し語なし。意味に「顳顬(じょうじゅ/こめかみ)」。 | ||
| 80 | 鎺 | JIS第3水準 | はばき | 国字。「鎺金(はばきがね)」とは刀の刀身が鞘から抜け出さないように鍔元を押さえる金具。 | ||
| 81 | 鬭 | JIS第3水準 | 闘(標準字体) | トウ | たたか(う) | 「闘」の異字体。 |
| 82 | 觥 | JIS第3水準 | コウ | つのさかづき | 見出し熟語なし。意味に「銀觥(ぎんこう)」。漢検漢字辞典では「兕觥(じこう」も意味に掲載するが「兕」は配当外。 | |
| 83 | 跎 | JIS第3水準 | タ/ダ | つまず(く) | 見出し語なし。意味に「蹉跎(さた/さだ)」。 | |
| 84 | 踑 | JIS水準外 | キ | あぐら | 見出し語なし。意味に「踑踞(ききょ)」。 | |
| 85 | 蹻 | JIS第3水準 | キョウ/キャク/キョク | あ(げる)/おご(る)/かんじき | 見出し熟語なし。 | |
| 86 | 躮 | JIS第4水準 | せがれ | 国字。見出し語なし。「せがれ」とは自分の息子の謙称。 | ||
| 87 | 竽 | JIS第3水準 | ウ | ふえ | 見出し語なし。意味に「竽笙(うしょう?)」「瑟竽(しつう)」。 | |
| 88 | 筲 | JIS第3水準 | ソウ/ショウ | ふご/かご/めしびつ | 見出し語なし。意味に「斗筲(とそう)」。 | |
| 89 | 篪 | JIS第4水準 | チ | ちのふえ | 見出し語なし。 | |
| 90 | 籡 | JIS第4水準 | しんし | 国字。「籡張(しんしは)り」とは布の両端に籡をさし渡して布をぴんと張ること。 | ||
| 91 | 籙 | JIS第3水準 | ロク/リョク | ふみ | 見出し語なし。意味に「図籙(とろく)」「符籙(ふろく)」。 | |
| 92 | 粏 | JIS第3水準 | タ | ぬかみそ | 国字。見出し語なし。意味に「糂粏(じんた/ぬかみそ)」。 | |
| 93 | 糝 | JIS第3水準 | サン/シン | こながき/めしつぶ | 「糝粉(しんこ)」とは白米を水でさらした後日に乾かして粉にしたもの。 | |
| 94 | 糱 | JIS水準外 | ゲツ | もやし/こうじ | 見出し熟語なし。 | |
| 95 | 紉 | JIS第4水準 | ジン | なわ/むす(ぶ) | 見出し語なし。 | |
| 96 | 綦 | JIS第3水準 | キ | あやぎぬ | 見出し語なし。意味に「綦巾(ききん)」。 | |
| 97 | 縕 | JIS第3水準 | ウン/オン | ふるわた/おくぶか(い) | 「縕袍(どてら)」とは綿を入れた広袖の着物。意味に「縕袍(おんぽう)」「縕奥(うんおう/うんのう)」。 | |
| 98 | 繳 | JIS第4水準 | シャク/キョウ | いぐるみ/まつ(わる)/かえ(す)/おさ(める) | 見出し語なし。 | |
| 99 | 纊 | JIS第3水準 | 絋 | コウ | わた/わたいれ | 見出し熟語なし。意味に「纊綿(こうめん?)」「纊衣(こうい?)」。「絋」はJIS第2水準だが漢検漢字辞典には許容字体としての掲載なし。 |
| 100 | 耦 | JIS第3水準 | グウ | なら(ぶ)/たぐ(い) | 見出し熟語なし。意味に「耦語(ぐうご?)」「対耦(たいぐう)」「匹耦(ひつぐう)」等。「偶」に近い。 | |
| 101 | 苆 | JIS第3水準 | すさ | 国字。「すさ」とは罅割れを防ぐために切り刻んで壁土に混ぜる藁・紙・麻などのこと。 | ||
| 102 | 萁 | JIS第3水準 | キ | まめがら | 見出し語なし。意味に「豆萁(とうき)」。 | |
| 103 | 薏 | JIS第3水準 | ヨク | 「薏苡明珠(よくいめいしゅ)」とは無実の疑いをかけられること。「薏苡(よくい)」とはハトムギという意味。 | ||
| 104 | 﨟 | JIS第3水準 | 臈(許容字体) | ロウ | く(れ) | 見出し語なし。意味に「上﨟(じょうろう?)」。 |
| 105 | 虒 | JIS水準外 | シ/チ | つのとら | 見出し語なし。意味に想像上の獣の名「委虒(いし)」。 | |
| 106 | 蜓 | JIS第4水準 | テイ | 見出し語なし。意味に「蜻蜓(せいてい/とんぼ)」。 | ||
| 107 | 蝘 | JIS第4水準 | エン | なつぜみ | 「蝘蜓(とかげ)」とはトカゲ科の爬虫類の総称。意味に「蝘蜓(えんてい/やもり)」。 | |
| 108 | 蝲 | JIS第4水準 | ラツ | さそり | 「蝲蛄(ざりがに)」とはザリガニ科のエビ。意味に「蝲蛄(らっこ/ざりがに)」。 | |
| 109 | 螈 | JIS第3水準 | ゲン | なつご | 見出し語なし。意味に「蠑螈(えいげん/いもり)」。「なつご」とは夏の蚕。 | |
| 110 | 螗 | JIS水準外 | トウ | なつぜみ | 見出し語なし。意味に「螗蜩(とうちょう)」。 | |
| 111 | 螾 | JIS第4水準 | イン | みみず | 見出し語なし。 | |
| 112 | 蟎 | JIS第4水準 | だに | 国字。見出し語なし。 | ||
| 113 | 蟪 | JIS第4水準 | ケイ | 「蟪蛄(けいこ)は春秋を知らず」とは人生のはかないことのたとえ。「蟪蛄(けいこ)」とはセミの一種。 | ||
| 114 | 蠆 | JIS第3水準 | タイ | さそり | 見出し熟語なし。意味に「蜂蠆(ほうたい)」。 | |
| 115 | 蠊 | JIS第3水準 | レン | 見出し語なし。意味に「蜚蠊(ひれん/あぶらむし/ごきぶり)」。 | ||
| 116 | 衊 | JIS第4水準 | ベツ | けが(す)/はなぢ/はずかし(める) | 見出し熟語なし。意味に「汚衊(おべつ?)」。標準字体はつくりの下部が「戍」ではなく「戌」。 | |
| 117 | 裎 | JIS第3水準 | テイ/チョウ | はだか/ひとえ | 見出し語なし。意味に「裸裎(らてい)」。 | |
| 118 | 玫 | JIS第3水準 | バイ/マイ | 「玫瑰(はまなす)」とはバラ科の落葉低木。意味に「玫瑰(ばいかい/まいかい)」。 | ||
| 119 | 璇 | JIS第3水準 | セン | たま | 見出し語なし。 | |
| 120 | 痹 | JIS第4水準 | ヒ | しび(れる)/しび(れ) | 見出し語なし。意味に「痲痹(まひ)」。 | |
| 121 | 癭 | JIS第3水準 | エイ | こぶ | 見出し語なし。意味に「癭瘤(えいりゅう)」「柳癭(りゅうりゅう?)」。 | |
| 122 | 癴 | JIS水準外 | レン | ひきつ(る) | 見出し語なし。 | |
| 123 | 皁 | JIS第3水準 | ソウ | くろ/くろ(い)/どんぐり/しもべ/うまや/かいばおけ | 「皁莢(さいかち)」とはマメ科の落葉高木。意味に「皁衣(そうい?)」「皁隷(そうれい?)」。 | |
| 124 | 矻 | JIS第4水準 | コツ | はたら(く) | 「矻矻(こつこつ)」とはたゆまずに精を出して働くさま。 | |
| 125 | 悾 | JIS第4水準 | コウ | まこと | 見出し語なし。意味に「悾悾(こうこう?)」。 | |
| 126 | 愒 | JIS第4水準 | カイ/カツ/ケイ | むさぼ(る)/おど(す)/いこ(う) | 見出し熟語なし。意味に「玩愒(がんかい)」「恫愒(どうかつ)」。 | |
| 127 | 慠 | JIS第4水準 | ゴウ | おご(る) | 「慠慢(ごうまん)」とは威張って人を見下すさま。意味に「慠邁(ごうまい)」。 | |
| 128 | 挘 | JIS第3水準 | むし(る) | 国字。見出し語なし。 | ||
| 129 | 搤 | JIS水準外 | ヤク/アク | つか(む)/おさ(える) | 見出し語なし。意味に「搤腕(やくわん?)」。 | |
| 130 | 摏 | JIS水準外 | ショウ | つ(く) | 見出し語なし。 | |
| 131 | 旰 | JIS水準外 | カン | く(れる)/おそ(い) | 見出し熟語なし。意味に「旰食(かんしょく?)」「旰昃(かんしょく)」。 | |
| 132 | 曬 | JIS第4水準 | サイ | さら(す) | 「曬書(さいしょ)」とは書物を日にさらして虫干しすること。 | |
| 133 | 腠 | JIS第3水準 | ソウ | 見出し熟語なし。意味に「腠理(そうり?)」。 | ||
| 134 | 桛 | JIS第3水準 | かせ | 国字。見出し語なし。「かせ」とは紬糸を巻き取る道具。 | ||
| 135 | 桄 | JIS第4水準 | コウ | よこぎ/くろつぐ | 「桄榔/桄榔子(くろつぐ)」とはヤシ科の常緑低木。意味に「桄榔(こうろう)」。 | |
| 136 | 梻 | JIS第4水準 | しきみ | 国字。見出し語なし。「しきみ」とは木の名。 | ||
| 137 | 梲 | JIS第3水準 | セツ/タツ | うだつ/うだち/つえ | 「梲(うだつ)が上がらぬ」とはそれなりの努力はしても運がなく、いつまでたってもよい境遇になれないこと。 | |
| 138 | 榀 | JIS第3水準 | こまい | 国字。見出し語なし。「こまい」とは屋根や壁の下地に組む細い竹。 | ||
| 139 | 檋 | JIS第4水準 | キョク/キョウ | かんじき | 見出し熟語なし。 | |
| 140 | 檔 | JIS第3水準 | 档 | トウ | かまち | 見出し語なし。「档」はJIS第2水準だが漢検漢字辞典には許容字体としての掲載なし。 |
| 141 | 噦 | JIS第3水準 | エツ | しゃっく(り)/しゃく(り)/しゃく(る)/むかつ(く) | 見出し熟語なし。 | |
| 142 | 噁 | JIS水準外 | オ/アク | いか(る) | 見出し語なし。 | |
| 143 | 哳 | JIS第4水準 | タツ | 見出し語なし。意味に鳥の鳴き声という意味の「嘲哳(ちょうたつ/とうたつ)」。 | ||
| 144 | 喑 | JIS第4水準 | イン | な(く) | 見出し語なし。意味に「喑唖(いんあ)」「喑黙(いんもく?)」。 | |
| 145 | 厲 | JIS第3水準 | レイ | といし/と(ぐ)/はげ(しい)/はげ(む)/えやみ/や(む)/わざわ(い) | 「厲精(れいせい)」とは精を出して努め励むこと。意味に「災厲(さいれい)」「砥厲(しれい)」等。 | |
| 146 | 儳 | JIS水準外 | ザン/サン | 見出し語なし。意味に不揃いなさまという意味の「儳厳(ざんがん)」、割り込むという意味の「儳越(ざんえつ?)」。 | ||
| 147 | 凊 | JIS第3水準 | セイ | すず(しい)/さむ(い) | 見出し熟語なし。 | |
| 148 | 噯 | JIS第3水準 | アイ | おくび/ああ | 「噯気(おくび)にも出さぬ」とは心の底に秘めていて、それらしいそぶりも見せないこと。意味に「噯気(あいき)」。 | |
| 149 | 嚬 | JIS第3水準 | ヒン | ひそ(める)/しか(める)/ひそ(み) | 見出し熟語なし。意味に「嚬呻(ひんしん)」。 | |
| 150 | 塿 | JIS水準外 | ロウ/ル | つか | 見出し語なし。意味に「蟻塿(ぎろう)」。 | |
| 151 | 壎 | JIS第3水準 | ケン | つちぶえ | 見出し語なし。 | |
| 152 | 孒 | JIS第4水準 | キョウ | ぼうふら | 見出し語なし。意味に「孑孒(げっきょう)」。 | |
| 153 | 歠 | JIS第3水準 | セツ | すす(る)/の(む) | 見出し熟語なし。 | |
| 154 | 炷 | JIS第3水準 | シュ | とうしん/ともしび/や(く)/た(く) | 見出し熟語なし。意味に「炷香(しゅこう?)」。「とうしん」とは灯心のこと。 | |
| 155 | 焠 | JIS第3水準 | サイ | にら(ぐ)/や(く) | 見出し熟語なし。意味に「焠掌(さいしょう?)」。 | |
| 156 | 牖 | JIS第3水準 | ユウ | まど/みちび(く) | 「牖中(ゆうちゅう)に日を窺う」とは視野の狭いたとえ。意味に「牖戸(ゆうこ?)」「牖民(ゆうみん?)」。 | |
| 157 | 猋 | JIS水準外 | ヒョウ | はし(る)/つむじかぜ | 見出し語なし。意味に「猋風(ひょうふう?)」。 | |
| 158 | 獮 | JIS第4水準 | セン | か(り)/か(る)/ころ(す) | 見出し語なし。 | |
| 159 | 孼 | JIS第4水準 | ゲツ | ひこばえ/わきばら/わざわ(い) | 見出し熟語なし。意味に「孼牙(げつが)」「妖孼(ようげつ)」等。 | |
| 160 | 孽 | JIS第3水準 | ゲツ | ひこばえ/わきばら/わざわ(い) | 「孼」の許容字体。 | |
| 161 | 呏 | JIS水準外 | ガロン | 国字。「ガロン」とは容量の単位。 | ||
| 162 | 彽 | JIS第3水準 | テイ | たちもとお(る) | 「彽徊(ていかい)」とは「低回」のこと。「低」に書き換えられることが多い。 | |
| 163 | 櫸 | JIS水準外 | 欅(標準字体) | キョ | けやき | 見出し熟語なし。「けやき」とは木の名。 |
| 164 | 屮 | JIS第3水準 | テツ/ソウ | め/めば(える) | 見出し語なし。 | |
| 165 | 𬵪 | JIS水準外 | あおさば/さば | 国字。見出し語なし。「さば」とは魚の名。 | ||
| 166 | 𩶗 | JIS水準外 | いさざ | 国字。見出し語なし。「いさざ」とは魚の名。 | ||
| 167 | 𫒼 | JIS水準外 | さかほこ | 国字。見出し語なし。「さかほこ」とは逆さのほこ。 | ||
| 168 | 𣶏 | JIS水準外 | ショウ | 見出し語なし。意味に「汎𣶏(ほうしょう)」。 |
以上、JIS第一・第二水準漢字にない配当漢字168字でした。
大きな傾向として、①異字体、②国字、③動植物の名称(主に熟字訓)として用いられる漢字が、JIS水準にかかわらず選抜されているようです。
異字体はともかく、国字や動植物名で用いる漢字については、必ずしも選抜基準が不明なところもあり、漢検配当漢字の謎は深まるばかりです。
参考資料
1.広辞苑
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2.漢検 漢字辞典
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